祭壇としての語義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 20:53 UTC 版)
「宝座 (正教会)」の記事における「祭壇としての語義」の解説
宝座は、正教会の機密の中心である聖体機密(聖体礼儀)を行う中心の場である。黙示録(ヨハネの黙示録):4章2節にある寶座(宝座)を象るものとされる。 宝座には不朽体が納められる。初代教会時代に信者達が迫害から逃れて地下や墓に隠れて棺・墓石の上で聖体礼儀を行った事を記念する為とされる。宝座の上には装飾に富んだ敷物が敷かれ、宝座は金などで装飾される事が多い。 ハリストス(キリスト)の聖体(予備聖体)が納められた聖龕(せいがん)と呼ばれる容器や、福音経(福音書)など、定められた聖器物(せいきぶつ・祭具)の数々が宝座の上には置かれている。輔祭以上の神品のみが宝座および宝座上に置かれた聖器物に触れる事が許されており、奉神礼の場面においてのみならず清掃・布の交換の際であっても、この規定は遵守されている。 至聖所の宝座は座席ではなくテーブル状の祭壇であり、これに座る事はない(座る事は厳禁である、というより、そもそも考えられない)。主教が座る椅子は宝座ではなく主教座と呼ばれる。
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