社名の由来と三越との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 03:00 UTC 版)
白洋舍創業者五十嵐健治の半生は三浦綾子の「夕あり朝あり」に記されている。彼は最初、北海道の開拓団に加わるが、うまく行かず、自殺を考えながら小樽の町をさまよっていた際、夜の明かりに引かれてキリスト教会に導かれ、自殺を思い留まった。19歳のときに五十嵐は洗礼を受け、クリスチャンとなる。その際信仰の先輩の会社を参考にしたとされる。 五十嵐が白洋舍を創業する前は職を転々とし、その中で洗濯屋とも出会う。のちに廣瀬商会を設立する廣瀬太次郎の紹介で百貨店の三越(現在は三越伊勢丹ホールディングス傘下)に在籍。10年間働き29歳の誕生日に独立。当時の三越の専務、日比翁助の許可をもらう。役員や三井グループなどの取引先を紹介してもらう。また三越から松坂屋(現:大丸松坂屋百貨店〈J.フロント リテイリング傘下〉)に役員が移った関係で最初の支店を名古屋に出すことになる。そのため松坂屋の本店に白洋舍の取次店が今でも存在する。また松坂屋と白洋舍はユニフォームレンタルの企業である栄リネンサプライに出資している。 なお社名に「舍」(旧字体)の字を使用している理由は、創業当初会社組織ではなかったために小屋を意味する「舍」の字を当てたため。新字体の「舎」を使用していないのは「突き出さず謙虚に世の中の方々に奉仕する心を常に持つ」ことを表す意味がある。
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