確認されている犠牲者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/22 02:17 UTC 版)
「パラコート連続毒殺事件」の記事における「確認されている犠牲者」の解説
全13件。死者は13名。 混入先となった飲料は、『オロナミンC』6件、『コカ・コーラ』2件、『リアルゴールド』2件、不明2件。混入毒物はパラコートがほとんだったが、1件のみ別の除草剤であるジクワットが使用された。 いずれも自販機(自動販売機)付近に置いてあった清涼飲料水に、毒物が混入されていた。商品取り出し口への設置が最も多かったが、自販機の上や下に置かれていた事例もあった。 4月30日、広島県福山市の自販機 トラック運転手(45歳)がドリンクを購入した際、自販機の上に置かれていたオロナミンCを飲んだ。 2日後の5月2日に死亡。運転手の嘔吐物からパラコートが検出され、毒殺と判明した。 9月11日、大阪府泉佐野市の自販機 男性(52歳)が釣りから帰る途中、オロナミンCを購入。取り出し口にすでに同じ商品があることに気づき、2本とも持ち帰る。 帰宅後に飲み、9月14日に死亡。飲み残しのオロナミンCからパラコートを検出。 9月12日、三重県松阪市の自販機 大学生(22歳)が、自宅近くでリアルゴールドを購入。取り出し口にすでに同じ商品があることに気づき、2本とも持ち帰る。 帰宅後に飲み、14日に死亡。検出された毒物はジクワット。 9月19日、福井県今立郡今立町(現:越前市)の自販機 男性(30歳)が自販機の下にあったコーラを飲んだところ、気分不調を訴えて病院に駆け込んだ。 9月22日に死亡。胃洗浄、飲み残したコーラの両方から、パラコートを検出。 9月20日、宮崎県都城市の自販機 男性(当時45歳)が自販機で飲み物を買おうとして、取り出し口にリアルゴールドが2本あるのを見つけて持ち帰る。 帰宅後に飲んだところ、気分不調を訴える。9月22日に死亡。飲み残したリアルゴールドから、パラコートを検出。 9月23日、大阪府羽曳野市の自販機 男性(50歳)が飲み物を買おうとして、取り出し口にオロナミンCを2本見つけ、持ち帰る。 9月25日の午前中に飲む。翌日に容態が急変し、10月7日に死亡。 10月5日、埼玉県鴻巣市の自販機 男性(44歳)が飲み物を買おうとして、取り出し口にオロナミンCが2本あるのを見つけて持ち帰る。 翌日飲み、10月21日に死亡。飲み残しのオロナミンCよりパラコート検出。 10月15日、奈良県橿原市の自販機 男性(69歳)が、取り出し口にドリンクが2本あるのに気づき、持ち帰る。 帰宅後に飲み、11月13日に死亡。飲み残しのドリンクからパラコート検出。 10月21日、宮城県 男性(55歳)が同様に死亡。 10月28日、大阪府河内長野市の自販機 男性(50歳)が、取り出し口のオロナミンCを見つけて飲み、死亡。 11月7日、埼玉県浦和市(現:さいたま市)の自販機 男性(42歳)がオロナミンCを購入。取り出し口に2本あることに気づき、両方とも持ち帰る。 帰宅後に飲み、11月16日に死亡。 11月17日、埼玉県児玉郡の自販機 女子高校生(17歳)がドリンクを購入した際、取り出し口にあったコーラを見つけて持ち帰る。 コーラを飲んだ一週間後に死亡。飲み残しのコーラからパラコート検出。この時は、業者から「事件についての注意書き」が自販機にしてあった。 11月24日、石川県金沢市の自販機 男性(25歳)が牛乳を購入した際、取り出し口にあったコーヒー牛乳を見つけて持ち帰る。 コーヒー牛乳を飲んだ47日後に死亡。飲み残しからパラコート検出。 事件を受け、オロナミンCを販売する大塚製薬は、瓶容器の形状をねじ回し方式からプルトップ方式に改良した。類似品のミンナミンCドリンク、リアルゴールドに関しては変更無し。
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