碑塔群
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 22:15 UTC 版)
233基の碑塔からなる。建立年代のわかる碑塔は89基ある。富士講が隆盛した18世紀末から19世紀前半に建立されたものが一番多く、銘にみられる地名は6割近くが江戸下町のものである。逆に静岡県内の地名がみられるものは1基のみである。その89基の中で一番古い年代に作成されたとされる碑塔は、洞穴内に位置する1664年(寛文4年)建立のものである。この碑塔は富士構成立以前のものである。また碑塔群には角行の供養碑などが含まれる。祈願奉納碑に区別されるものが35基、顕彰祈念碑に区別されるものが7基、墓碑供養碑に区別されるものが188基、道標が1基である。祈願奉納碑は「富士仙元」等の銘が彫られた祈願を主としたもので、顕彰祈念碑は講名や笠印などを記した記念碑であり、祈願奉納碑は戒名や行名を記したものである。建立された「墓碑供養碑」「祈願奉納碑」「顕彰記念碑」などは、講(枝講)ごとにまとまっており、刻銘から、各講の歴史や構成地域を知ることができる。現在は、碑塔群内に入ることは出来ない。
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