硫酸クロム(III)

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硫酸第二クロム

分子式：	Cr2O12S3
その他の名称：	Chromic sulfate、Chromium(III) sulfate、硫酸第二クロム、硫酸クロム(III)

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硫酸クロム(III)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/10/26 09:10 UTC 版)

硫酸クロム(III)

物質名
IUPAC名 Chromium(III) sulfate
別名 Basic chromium sulfate, chromic sulfate
識別情報
CAS登録番号	10101-53-8  15244-38-9 (十水和物)  10031-37-5 (十五水和物)  13520-66-6 (十八水和物)
3D model (JSmol)	無水物: Interactive image 十一水和物: Interactive image
ChEBI	CHEBI:53471
ChemSpider	23304
ECHA InfoCard	100.030.217
EC番号	233-253-2
PubChem CID	24930
UNII	Y0C99N5TMZ  8Q759N78CX (十水和物)  E4T8TU3LE8 (十五水和物)
国連/北米番号	2240 3077
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID20890642
InChI InChI=1S/2Cr.3H2O4S.12H2O/c;;3*1-5(2,3)4;;;;;;;;;;;;/h;;3*(H2,1,2,3,4);12*1H2/q2*+3;;;;;;;;;;;;;;;/p-6  Key: ANNXSSGQVXBUEI-UHFFFAOYSA-H  InChI=1/2Cr.3H2O4S.12H2O/c;;3*1-5(2,3)4;;;;;;;;;;;;/h;;3*(H2,1,2,3,4);12*1H2/q2*+3;;;;;;;;;;;;;;;/p-6 Key: ANNXSSGQVXBUEI-CYFPFDDLAL
SMILES 無水物: [Cr+3].[Cr+3].[O-]S(=O)(=O)[O-].[O-]S([O-])(=O)=O.[O-]S([O-])(=O)=O 十一水和物: [OH2+][Cr-3]([OH2+])([OH2+])([OH2+])([OH2+])[OH2+].[OH2+][Cr-3]([OH2+])([OH2+])([OH2+])([OH2+])[OH2+].[O-]S(=O)(=O)[O-].[O-]S([O-])(=O)=O.[O-]S([O-])(=O)=O
性質
化学式	Cr2(SO4)3 • 12H2O
モル質量	392.16 g/mol 608.363 g/mol (十一水和物) 716.45 g/mol (十八水和物)
外観	赤褐色の結晶（無水物）、紫色の結晶（水和物）
密度	3.10 g/cm3 (無水物) 1.86 g/cm3 (十五水和物) 1.709 g/cm3 (十八水和物)
融点	90 °C
沸点	>700 °C (クロム酸に分解)
水への溶解度	溶けない(無水物) 溶ける(水和物)
溶解度	エタノールに溶ける。 酸にほとんど溶けない。
磁化率	+11,800·10−6 cm3/mol
危険性
GHS表示:
絵表示
重要な用語	Warning
危険性報告	H314, H317, H332, H334, H335, H340, H350, H373, H412
予防報告	P201, P202, P260, P261, P264, P271, P272, P273, P280, P281, P285, P301+P330+P331, P302+P352, P303+P361+P353, P304+P312, P304+P340, P304+P341, P305+P351+P338, P308+P313, P310, P312, P314, P321, P333+P313, P342+P311, P363, P403+P233, P405, P501
NFPA 704（ファイア・ダイアモンド）	1 0 0
引火点	不燃性
NIOSH（米国の健康曝露限度）:
PEL	TWA 1 mg/m3
REL	TWA 0.5 mg/m3
IDLH	250 mg/m3
安全データシート (SDS)	MSDS
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。 N verify (what is  N ?)

硫酸クロム(III)(chromium(III)sulfate)は、組成式がCr₂(SO₄)₃の無機化合物である。紫色の固体で、[Cr(H₂O)₆]³⁺イオンの水和硫酸塩で構成される。硫酸クロム(III)は皮革のなめしに広く使われている。

性質

十八水和物を加熱すると一部が脱水し、緑色の十五水和物になり、最終的には無水和物となる。

合成

古典的にはクロム塩と二酸化硫黄との反応で合成するが、他の方法も存在する。含水条件で酸化クロム(III)と硫酸とを反応させると生成する。

${\ce {Cr2O3\ + 3H2SO4 -> Cr2(SO4)3\ + 3H2O}}$

安全性

刺激性があるため取り扱うときは保護具が必要。