フッ化クロム(IV)とは? わかりやすく解説

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フッ化クロム(IV)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 01:19 UTC 版)

フッ化クロム(IV)
識別情報
CAS登録番号 10049-11-3
PubChem 57346073
UNII LXA70EM86D 
特性
化学式 CrF4
モル質量 127.99 g mol−1
外観 緑色結晶[1]、アモルファス茶色ビーズ[2]
密度 2.89 g/cm3[1]
融点

277 °C, 550 K, 531 °F [1]

沸点

400 °C, 673 K, 752 °F [2]

への溶解度 水と反応[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

フッ化クロム(IV)(Chromium(IV) fluoride)は、化学式CrF4無機化合物である。固体状態では、暗い緑色がかった黒色である。湿った空気が存在するか、水に直接入れると、急速に加水分解する[3]

合成

粉末のクロム三塩化クロムを350-500℃でフッ素ガスに曝露すると、フッ化クロム(IV)とフッ化クロム(V)の混合物が得られる。フッ化クロム(IV)は、樹脂のような茶色のビーズ状で、冷却すると沈殿する[2]

反応

と以下のように反応する。

CrF4+2 H2O->CrO2+4 HF

出典

  1. ^ a b c d Perry, Dale L. (2011). Handbook of Inorganic Compounds, Second Edition. Boca Raton, Florida: CRC Press. p. 125. ISBN 978-1-43981462-8. https://books.google.com/books?id=SFD30BvPBhoC 2014年1月10日閲覧。 
  2. ^ a b c Brauer, Georg (1963) (ドイツ語). Handbuch Der Präparativen Anorganischen Chemie. 1. Stuttgart; New York, New York: Ferdinand Enke Verlag; Academic Press, Inc.. p. 258. ISBN 978-0-32316127-5. https://books.google.com/books?id=kaa2qeFRXmUC 2014年1月12日閲覧。 
  3. ^ Clark, H. C.; Sadana, Y. N. (1964-01-01). “SOME REACTIONS OF CHROMIUM TETRAFLUORIDE” (英語). Canadian Journal of Chemistry 42 (1): 50–56. doi:10.1139/v64-008. ISSN 0008-4042. http://www.nrcresearchpress.com/doi/10.1139/v64-008. 



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