研究不正問題について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/29 17:39 UTC 版)
2016年10月に林が学術雑誌「サイエンス」に投稿した熊本地震に関する論文に不正があったとして、2019年3月に京都大学が論文撤回を勧告し、同月に論文は自主的に撤回された。本人は「明らかに単純な作図ミス」によって起こった「ケアレスミスだ」などとして、意図的な不正を否定した。京都大学は意図的かどうかを判断できなかったが、文部科学省の規則ガイドライン、により、改ざんと盗用と認定、懲戒処分した。処分後に林は辞職した。文部科学省の研究活動の不正行為に関する特別委員会報告書により、故意によるものではないことが根拠をもって明らかにされたものは不正行為には当たらない。 2021年9月28日、京都大学は研究不正行為についての新たな調査結果を発表した。熊本地震に関する4本の論文で37件の捏造・改竄を認定し、論文撤回を林に勧告するとともに、林を懲戒解雇処分相当だとした。例えば、阿蘇カルデラ内に活断層があるという自説を後押しするため、断層や亀裂の出現箇所を地図上で示すデータ点をまとめてコピー・アンド・ペーストして水増ししていた。また、調査では不正とまでは認められない不適切な箇所・ケアレスミスが多数見つかったと報告された。
※この「研究不正問題について」の解説は、「林愛明」の解説の一部です。
「研究不正問題について」を含む「林愛明」の記事については、「林愛明」の概要を参照ください。
- 研究不正問題についてのページへのリンク