石川郎女・内命婦に関する万葉歌とは? わかりやすく解説

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石川郎女・内命婦に関する万葉歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/08 00:36 UTC 版)

石川内命婦」の記事における「石川郎女・内命婦に関する万葉歌」の解説

以下の5首は久米禅師との間の歌である。 久米禅師石川郎女を娉(つまど)ふ時の歌五首美(みこも)苅る信濃真弓吾が引かば 貴人うまひと)さびて否と言はむかも(禅師) [巻2-95] 美苅る信濃真弓引かずして 弦著(をは)くる行事(わざ)を知ると言はなくに(郎女) [巻2-96] 梓弓引かばまにまに寄らめども 後の心を知りかてぬかも(郎女) [巻2-97] 梓弓弓弦(つらを)取り佩け引く人は 後の心を知る人ぞ引く(禅師) [巻2-98] 東人(あづまと)の荷前(のさき)の箱の荷の緒にも 妹が心に乗りにけるかも(禅師) [巻2-99] 下の4首は、大津皇子との相聞歌、また草壁皇子郎女贈った歌である。とくに109歌題詞に「窃に」とあり、この言葉密通を示す語であること(川口常孝など)から、郎女草壁妻妾であり、それと大津が関係をもった、三角関係の歌群であると考えられている。 大津皇子石川郎女に贈る御歌一首あしひきの山のしづくに妹待つと 我立ち濡れぬ山のしづくに [巻2-107] 石川女郎、和(こた)へ奉(まつ)る歌吾を待つと君が濡れけむあしひきの 山のしづくにならましものを [巻2-108] 大津皇子窃に石川女郎を婚きし時に津守連通その事を占ひ露はせるに、皇子御作りたまひし歌。大船の津守の占に告らむとは まさしく知り我が二人寝し [巻2-109] 日並皇子尊の、石川女郎贈り賜ひし御歌一首大名彼方野辺に刈る束の間も我れ忘れめや [巻2-110] 老境入り石川内命婦呼ばれるようになったあと、水主内親王病を得たとき、元正天皇の命を受けて彼女のために詠んだ歌が以下である。 冬の日靱負御井に幸(いでまし)し時、内命婦 石川朝臣 諱曰邑婆 詔を応はりてを賦(よ)める歌一首松が枝の地につくまで降る見ずてや妹が籠もりをるらむ [巻20-4439]

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