知事 (仏教)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/06 06:49 UTC 版)
インドの僧院における役名のサンスクリット語でカルマ・ダーナの漢訳語であり、知事のほかに、維那(いな)・知院事(ちいんじ))・営事(えいじ)、あるいは寺院の僧侶(大衆(だいしゅ))に奉仕することから「悦衆(えつしゅ)」などとも漢訳された。中国では、上座(じょうざ)・寺主(じしゅ)とともに各寺院を管理する三綱(さんごう)の一つとされた。[1]
日本でも三綱は律令制の中で制度化され、古代日本の寺院では三綱の1つである都維那(ついな)及びその別称である「知事」の呼び名がそのまま用いられ、寺院の庶務雑事を扱った[1]。
中世の禅寺では住持を補佐する機関として修行を担当する西序と経営を担当する東序があり、西序の頭首(ちょうしゅ)と東序の知事が運営を行っていた。知事は悦事・主事・執事などとも呼ばれ、合わせて6名いたことから六知事(ろくちじ)とも呼ばれ、事務所を統括する「都寺(つうす)」、これに次ぐ「監寺(かんす)」、会計を担当する「副寺(ふうす)」、庶務を担当する「維那(いな、いのう)」、食事を担当する「典座(てんぞ)」、労務を担当する「直歳(しつすい)」から構成されていた[1]。
『大宝積経(だいほうしゃっきょう)』という経典には、知事について、寺中にあって雑事を処理し、僧物(そうもつ)を守護することを役目とすることとともに、「善(よ)く是の如き諸人の心相(しんそう)をとるべし」と述べられている[1]。
脚注
参考文献
- 西尾賢隆「知事(二)」(『国史大辞典 9』(吉川弘文館、1988年) ISBN 978-4-642-00509-8)
- 曾根正人「知事」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-040-31700-7)
関連項目
「知事 (仏教)」の例文・使い方・用例・文例
- 知事はその計画を認可した
- 副知事
- 彼は知事と作家を兼務している
- 外国人についての発言で知事は窮地に陥っている
- 知事は議会で野党党首たちと対決した
- ハワイ州知事
- 知事選
- 現知事が再選される可能性はとてもわずかだ
- 知事はまず失業問題に取り組むと宣言した
- そのメッセージは知事が出したものとされている
- 彼らは市長を知事候補に擁立した
- 知事選に立候補する
- 新しい知事は政治に新しい取り組み方をもたらしたといっても言い過ぎではない
- 彼が知事に認定の申請を行います
- 彼が知事の登録を受けた
- いずれの場合も、県知事の許可が必要だ
- この規約は知事の許可があった日から施行する
- 新知事は早くも難しい選択に直面している。
- 知事は自転車乗りたちに、ゴミ拾いに参加するよう呼びかけた。
- 知事が法外的に高いパーソナルギフトを受領したとのニュースは、すぐに大衆詮索の対象となった。
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