新生美術館をめぐる経過
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 04:21 UTC 版)
「滋賀県立美術館」の記事における「新生美術館をめぐる経過」の解説
2012年、「新生美術館」として、新館建設・既存館改修・公園整備など美術館全体の再整備を行い、新たに仏教美術(旧琵琶湖文化館が保管)、アール・ブリュットを収蔵・展示するなど「美の滋賀」拠点施設とする構想が嘉田由紀子前知事のもとで打ち出された。 2015年、プロポーザルで、金沢21世紀美術館を手がけたSANAAが選定され、2017年、建設工事の入札が行われたが、建設費の高騰もあり不調に終わり、2020年春のオープンは絶望的となった。 その後、滋賀県は設計内容の見直しなどを行ったが、三日月大造知事が県議会と約束した47億円に費用を収めることができず、2018年、知事は新生美術館の計画を凍結することを表明した。これにより、SANAAの設計した建築計画は事実上破棄されることになった。 滋賀県は、2019年度から2ヶ年で既存館の老朽化対策を行い、2021年6月にリニューアルオープンを果たした。 なお、新生美術館の凍結により行き先がなくなった旧琵琶湖文化館が保管する仏教美術品については、改めて専門家による委員会で検討が行われ、大津市浜大津に新たな展示施設が整備される方針となった。
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