真空成形
加熱軟化させたプラスチックシート材を型の上に置き、シート材と型の間の空気を抜き、大気圧でシート材を型に密着させ成形する方法である。型は雌型または雄型だけの一方でよく、製作は簡単であるが、空気が漏れないようにするため、シート材と型の間を締め付ける必要がある。また、雌型成形をストレートフォーミング、雄型成形をドレープフォーミングとも呼ぶ。熱成形法ではもっとも一般的な方法で、自動車用としては、インスツルメントパネルパッド、ドアトリム、フェンダーシールドなどの部品加工に使用される。インジェクションなどに比べると形状の安定性、賦化性(精度)に劣る。
真空成形
真空成形とは、熱可塑性プラスチックの薄板を材料として食品のパック容器など、薄物の成形を行う方法である。
真空成形の手順は、まず材料の樹脂薄板を金型に載せてクランプで固定し、ヒータで加熱して軟らかくした後、あらかじめ金型内にあけられている小穴から真空ポンプで空気を抜いてプラスチック板を金型に吸着させて成形を行う。樹脂は冷却後固化するのでポンプ作動を止めて製品を取り出すと、板の厚みを残したまま、密着させられた金型の形に成形される。この方法では、プラスチック板は金型に取り付けられたままで可塑化、成形、硬化の工程が行われる。
真空成形で用いられる材料は、シートやフィルムなど薄い板状にあらかじめ成形されたプラスチックであり、平板の状態で印刷が行えるため、コストを抑えることができる。また工程がシンプルであり高速生産が可能なため大量生産品に向く成形方法である。
真空成形はケースやトレーなど日用品の成形に良く用いられるが、機械部品や、大きい物としては看板の成形など広く利用されている。
適している分野・使用事例
バキュームフォーム
(眞空成形 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 05:37 UTC 版)
バキュームフォーム(英語:vacuum forming)は、薄い熱可塑性樹脂の板を熱して軟化させ、木などで出来た元型に密着させて成型する手法である。直訳すると「真空成型」となる。
- 1 バキュームフォームとは
- 2 バキュームフォームの概要
- 3 関連項目
眞空成形と同じ種類の言葉
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