登頂開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/07 06:12 UTC 版)
「ゲルリンデ・カルテンブルンナー」の記事における「登頂開始」の解説
8月16日、アタックを開始。第1キャンプに到着すると、その夜だけで30cm以上の積雪が降り、遠方で雪崩が発生しているのが確認された。8月18日、降雪がやむのを待ってショルダー・デポキャンプ(6250m)を出発して第2キャンプ(6600m)に向かったが、新雪が多く雪が不安定であった。ラルフは雪崩の危険が高いと判断し、登頂を断念して単独で引き返した。ラルフはゲルリンデにもアタックを中止するように懇願したが、ゲルリンデは聞き入れなかった。事実、その後の登山メンバーによる小規模な雪崩が3回発生した。3回のうち最も大きな雪崩によって60m後方を進んでいたトミー(アルゼンチン出身の写真家)が飲み込まれた。トミーは自力で雪から脱出したが、雪崩によってルートが失われ引き返さざるを得ない状況となった。アタックメンバーはラルフとトミーを欠いて4人となった。カザフスタン出身の登山家マクスト・ジェマイエフとバシリー・ピフツォフはそれぞれ6度目と7度目のK2挑戦であり、ポーランド出身の映像作家ダリウス・ザウスキは4回目の挑戦であった。8月20日、第3キャンプに到着。前進キャンプまで後退したラルフは、衛星電話で気象情報を伝えたりアドバイスをしたりして登頂をサポートした。8月21日、一行は第4キャンプ(7950m)に到達した。
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