症例1
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/10 14:36 UTC 版)
初診時22歳、男性。1歳前に湿疹、2歳で通年性鼻炎、3歳で喘息を発症、7~9歳で経口ステロイドを必要とした。3~8歳の5年間と初診前1年半は大学病院でハウスダストの減感作療法を受けたが初診時の1秒量(FEV1)は2.66l(予測値の65.8%)で1秒量/予測肺活量(FEV1/VCpr)は63.0%であった。小児喘息の90%はダニが原因で6歳までに発症するから早期に免疫療法で介入するのが最も有効である可能性が高い 。本症例は喘息発症後19年経ていたが、5年半の免疫療法でFEV1が初めて予測値を超えて3,91l(予測値の101,3%)、FEV1/VCprも初診後最高値の94,9%に改善した。総累積ダニ・アレルゲン注射量は80.000AU(1年平均14,550AU)以上で1回の最高維持量も540AUで総血清IgEも5,351から1,135に減少して喘息症状はない。
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