病院・医師の反応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 15:44 UTC 版)
「大淀町立大淀病院事件」の記事における「病院・医師の反応」の解説
毎日新聞によると、スクープ前の取材では「何度足を運んでもミスや責任を認めるコメントは取れませんでした」と、町立大淀病院はミスを認めていなかったが、17日のスクープ後には一転し、原育史院長が「(死因となった脳内出血ではなく)子癇発作の疑いとした点で、判断ミスがあった」とミスを認めるに至った。 原院長は、当直の内科医らが脳の異状の恐れを訴えたのに、主治医の産科医が子癇発作との判断を変えなかった事実を認め、「CTを撮っていれば、脳内出血を診断できた。命を救えた可能性があったと思う」と話した。大淀病院の横沢一二三事務局長も、朝日新聞の取材に対し「脳内出血を子癇発作と間違ったことは担当医が認めている」と話した。 一方で、病院の責任については「非常に難しい問題」と述べ、遺族への謝罪についても「検討中」と話した。なお、奈良県医師会の産婦人科医会は18日、この件についての臨時理事会を実施。その後の記者会見で平野貞治会長が医療ミスはなかったとの声明文を発表した。 大阪府保険医協会の誌上で毎日新聞大阪本社のデスクと対談した同協会の産婦人科部長は「医療に対して悪意を感じさせる報道姿勢」とし、この報道が端緒となって大淀病院だけでなく、大阪府でも分娩の取り扱いをやめた病院が出たことを指摘した。
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