異形胞子
異形胞子性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 09:47 UTC 版)
現生小葉植物のうち、ヒカゲノカズラ目は単一の形態を持つ胞子をつくる同形胞子性、ミズニラ目およびイワヒバ目は大胞子(雌性胞子)と小胞子(雄性胞子)をつくる異形胞子性である。 異形胞子性は化石小葉植物のリンボク目およびゾステロフィルム植物のバリノフィトン Barinophyton でも見られる。リンボク目では同形胞子性のものと異形胞子性のものがあるため、最節約的には異形胞子性のものから同形胞子性のものが生じたと考えられる。化石植物であるリンボクの胞子嚢穂は普通レピドストローブス Lepidostrobus と呼ばれ形態属として扱われるが、異形胞子性のものをフレミンギテス Fremingites として区別されることもある。レピドフロイオス Lepidophloios では異形胞子性が極めて発達して大胞子嚢穂が種子のようになりレピドカルポン Lepidocarpon と呼ばれる。 大葉植物の大葉シダ植物のサンショウモ目(薄嚢シダ亜綱)とロボク科(トクサ亜綱)、種子植物でも別々に見られ、異形胞子性は少なくとも5回独立に同形胞子性から進化した。
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