用語に対する批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 15:01 UTC 版)
ポール・ファイヤアーベントなどの科学哲学者は、科学と非科学を区別することは不可能かつ望ましいことではないと主張した。科学と非科学の区別を困難にしているのは、科学理論や方法が新たなデータに応じて進化する速度が異なることである。ラリー・ラウダン(英語版)は、疑似科学には科学的な意味はなく、主に我々の感情を表すために使われていると指摘しており、次のように述べている。 もし理性の側に立ちたいのであれば、「疑似科学」や「非科学的」といった語彙は放棄すべきである。これらの言葉は、我々に感情的に働きかけるだけの空虚なフレーズに過ぎない。 同様に、リチャード・マクナリー(英語版)も次のように述べている。 「疑似科学」という言葉は、メディアのサウンドバイトにおいて、相手を素早く否定するための扇動的なバズワードに過ぎなくなっている。医療分野の起業家が自身の治療法を主張するとき、我々は彼らの治療法が疑似科学的であるかどうかを判断することに時間を費やすべきではない。むしろ、我々は彼らに次のように尋ねるべきである。「その治療介入が効果的であるということをどのように知ったのか?エビデンスはあるのか?」と。
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