生薬「決明子」として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/13 10:51 UTC 版)
エビスグサ(Senna obtusifolia)の種子、または、Senna toraの種子のいずれかを乾燥させた品を、決明子(けつめいし)と呼ぶ。生薬として流通している決明子は、ほとんどが栽培品である。なお、21世紀初頭時点において、決明子の産地としては、中華人民共和国、北朝鮮、インド、タイ王国が知られる。 エビスグサの場合、北半球では春の4月頃に種子をまき、秋の10 - 11月頃に褐色に変色したさやを摘み取り、さや中の種子を集めて、天日干しして、決明子を製造する。 決明子には、緩やかに便通を良くする緩下作用が有る。また、決明子は、目の充血を取る作用も見られると言われてきた。他に、利尿作用も求められるという。漢方では、3世紀頃に編纂された「傷寒論」や「金匱要略」には見られないが、唐以降に利用された。 なお、決明子が配合された漢方方剤としては、洗肝明目散が知られる。
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