生産馬の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 09:44 UTC 版)
天皇賞制覇に強い拘りを持っていた北野豊吉の方針から長距離馬を指向した生産が行われ、「長距離のメジロ」として知られていた。障害競走でも非常に顕著な実績を残しており、メジロアンタレス、メジロマスキットという2頭の最優秀障害馬を筆頭に、中山大障害、中山グランドジャンプで7勝を挙げている。しかし晩年は長距離競走の価値低下とそれに伴う競走番組の変遷により、必ずしも長距離馬ばかりを志向しているわけではなかった。 生産に当たっては内国産種牡馬、自家生産種牡馬を重用することで知られ、北野の所有馬であったメジロアサマから、メジロティターン、メジロマックイーンと続いた「父子三代天皇賞制覇」は日本競馬史上の偉業とされている。しかし流行の種牡馬を配合しないという事はなく、いわゆる「社台系」の血統も積極的に導入してきた。しかしこれらは自家製血統の生産馬に比べ長らく活躍することがなかった。社台系種牡馬のシンジケートには1980年代のニチドウアラシから加入しているが、こうした血統で重賞競走に優勝する生産馬は、2000年に朝日杯3歳ステークスを優勝したサンデーサイレンス産駒・メジロベイリーまで現れなかった。 一方で、JRA顕彰馬(殿堂入りに相当する)にも選出されたメジロラモーヌ・メジロマックイーン、1992年の春秋グランプリ(宝塚記念・有馬記念)制覇のメジロパーマー、牝馬限定ながらGI5勝を挙げたメジロドーベル等、数多くのGI勝ち馬がいる中で、生産・所有馬がJRA年度代表馬に選出されたことが一度もなく、また競馬関係者にとっての勲章とされる東京優駿(日本ダービー)を制した馬も出なかった。
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