生い立ちと短歌との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 02:05 UTC 版)
「鳥居 (歌人)」の記事における「生い立ちと短歌との出会い」の解説
鳥居が2才の頃に両親が離婚し、精神を病んだ母と暮らすようになった。小学4年生の頃に東京に引っ越すが、民宿などを転々として暮らした為、数カ月の間学校に通うことができなかった。 小学5年生の頃、学校から帰宅すると母が自殺をしていた為、新宿の児童相談所に一時保護ののち、三重県の養護施設へと入所した。児童相談所、養護施設それぞれで虐待を受けた結果、中学校は不登校のまま卒業した。施設で暮らす間は新聞を読むことを趣味として、小中学校で学ばなかった漢字を覚えた。特に中日新聞で連載していた岡井隆『けさのことば』の愛読者だった。 中学卒業後には叔父からのDVにより、DVシェルターへと避難した。このDVシェルター近くの図書館で読んだ穂村弘の歌集『ラインマーカーズ』に感銘を受け、短歌をはじめる。 その後、里親へと引き取られたが体が弱かったために追い出され、ホームレス生活をはじめた。2ヵ月のホームレス生活の後、格安物件へと入居した。この時、鳥居は歌人の吉川宏志へと自身の生い立ちを記した手紙を送っている。吉川はその手紙の内容に驚き、自らを表現する手段を手にするよう勧めた。この数年の後、鳥居は吉川へと短歌をはじめた旨を伝えるメールを送っている。
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