甘樫丘とは? わかりやすく解説

あまかし‐の‐おか〔‐をか〕【甘橿岡】

読み方:あまかしのおか

《「甘樫丘」とも書く》奈良県高市郡明日香(あすか)にある丘。允恭(いんぎょう)天皇姓氏乱れ正すため諸氏集めて盟神探湯(くかたち)を行った地。また、蘇我蝦夷(そがのえみし)・入鹿(いるか)の邸宅があったといわれる。うまかしのおか。


甘樫丘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/08 08:20 UTC 版)

甘樫丘
標高 148m
位置 北緯34度28分46.94秒 東経135度48分56.39秒 / 北緯34.4797056度 東経135.8156639度 / 34.4797056; 135.8156639座標: 北緯34度28分46.94秒 東経135度48分56.39秒 / 北緯34.4797056度 東経135.8156639度 / 34.4797056; 135.8156639
所在地 奈良県高市郡明日香村
プロジェクト 山
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甘樫丘(あまかしのおか)は、高市郡明日香村の豊浦と川原にまたがる、標高140メートルの丘陵[1]乙巳の変(645年)で滅ぼされた蘇我蝦夷入鹿父子の邸宅があった場所に比定されるなど古代の遺跡が発掘されており[2]、『万葉集』にもその名が見える[1]

地理

飛鳥川西岸に位置し[2]、東西数百m、南北1kmほど広がる丘陵である。丘全体が国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区となっている[1]。丘の北側には甘樫丘展望台、南側には河原展望台が整備されており、明日香村内や奈良県橿原市内の大和三山藤原京などの風景を望むことができる。散策路は『万葉集』などで歌われた植物が植えられた「万葉の植物園路」が整備されている。この他、芝生広場、休憩所、駐車場なども整備されている。

歴史

古くは『日本書紀』などにも記述が見られ、誓盟の神(甘樫坐神社)が鎮座し、允恭天皇の時に盟神探湯(くかたち)が行われた。乙巳の変以前には蘇我蝦夷と蘇我入鹿の親子が権勢を示すために丘の麓に邸宅を構えていたという。山腹には明日香村の保全に尽力した犬養孝揮毫の万葉歌碑(志貴皇子(巻1-51))がある。

2007年2月1日、東麓遺跡において7世紀前半から中頃のものと見られる建物跡や石垣を発見したと発表され、蘇我氏の邸宅跡ではないかと注目されている[3][4]。2020年からの明日香村教育委員会関西大学による発掘調査で、蘇我氏滅亡後の時代の建物跡や石列も見つかっている[2]

甘樫丘
甘樫丘所在地

周辺

脚注

  1. ^ a b c 甘樫丘(あまかしのおか)奈良県庁ホームページ 2023年5月30日閲覧
  2. ^ a b c 奈良・甘樫丘 飛鳥時代の建物跡発見 蘇我氏滅亡後に大規模造成?」『産経新聞』朝刊2023年5月27日(社会面)2023年5月30日閲覧
  3. ^ 甘樫丘東麓遺跡の発掘調査(明日香村)
  4. ^ 甘樫丘の穀物倉庫?

外部リンク


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