環境問題による建設見直し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/16 06:58 UTC 版)
「霧ヶ峰有料道路」の記事における「環境問題による建設見直し」の解説
霧ヶ峰有料道路の大部分が、八ヶ岳中信高原国定公園の指定申請した地域にあたったため、霧ヶ峰線の車山高原付近や八島線で希少植物が自生する八島湿原などを通ざるを得ない区間があった。これに関しては、地元自治体などからの陳情で、当初の湿原を通るルートから、湿原を迂回するようなどに変更された。しかし、霧ヶ峰線・八島線開通後の大量の観光客や車の入り込み、建設工法の荒さ、投棄ごみの増大により、予想以上に環境破壊が進んでいるとして、着工し始めた美ヶ原線への反対運動が起こった。 これに対し、当時の大石武一環境庁長官が現地を視察し、「この地域(美ヶ原高原)一帯は、1950年から60年に入植されて生まれた人工林地帯ないしは牧草地であり、車道計画そのものを中止する必要はなく、一部地域にある原始林ないし天然林を保護しうるような計画に変更しさえすればよいのではないか」という結論を出した。長野県はこれをふまえ再検討した結果、「扉峠~美ヶ原台上の一部ルート変更」「美ヶ原台地上の美ヶ原(高原美術館)~王ヶ頭の車道計画の中止」と計画を変更した上で開通させた。
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