理財(学)科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 14:40 UTC 版)
大学の学科名として「理財学」の名が初めて用いられたのは、1879年(明治12年)に東京大学が、文学部第一科を「哲学政治学及び理財学科」と改称し、「経済学」の講義を「理財学」の名で行った時からである。この時点で「理財学科」は哲学科・政治学科とともに文学部に属していたが、1885年12月、政治学科とともに法学部に移管された(これにより同・法学部は一時「法政学部」と改称した)。ついで1888年に専修学校(現・専修大学)が、経済科を「理財科」と改称している。 そして1890年に発足した慶應義塾大学部では文学科・法律科と並んで理財科が設置され、1903年には学内研究団体としての「理財学会」が発足、理財科の名称は1920年(大正9年)、大学令による慶應義塾大学(経済学部)発足まで存続した。「経済(学)」の訳語の普及に貢献した福沢が敢えて学科名として「理財(学)」の名を採用した点については、先述した「理財」という語の実学的意味あいを重視し、「経世済民」という規範的なニュアンスを持つ「経済(学)」を避けたのではないかという推測がある。
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