現職の不出馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 14:57 UTC 版)
「2007年フランス大統領選挙」の記事における「現職の不出馬」の解説
2期を満了する現職のジャック・シラク大統領は、2006年12月31日の新年の基調演説、そして詳細に渡る国際政策や5年に渡る国策の構想を含む発言から、3期目の出馬に意欲的だと噂されていた。1958年のフランス国憲法には任期の制限について何ら規定はないものの、第五共和制のもと3期に渡り任期を継続した者はこれまで存在せず、動向が注目された。しかし、シラク大統領が強く支持していた欧州憲法批准が国民投票で否決された事や、2005年に一過性脳虚血発作(TIA)を発症したこと、そしてドミニク・ド・ヴィルパンとニコラ・サルコジが、シラク大統領の属するUMPにおいて高い人気を誇り、ヴィルパンをド・ゴール主義の後継者とするシラクの意向が報道されるなど、シラクの再出馬の可能性は疑問視されてきた。2006年に、一度は成立したCPE法が最大時には300万人が参加した波状的な巨大なデモとストライキによる反対運動によって撤回した責任を追及されたヴィルパンは、2007年2月に大統領選不出馬を表明し表舞台から姿を消したため、シラクは「不仲説」がささやかれていたサルコジの支持を表明した。
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