現在の「いかめし」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 08:20 UTC 版)
「いかめし阿部商店」の記事における「現在の「いかめし」」の解説
現行の阿部商店調製の「いかめし」は、小振りなスルメイカの中に餅米とうるち米を詰めて煮込んだものである。森駅構内及び駅前の店舗にて販売するほか、夏場(7月下旬 - 8月下旬)にはプラットホームでの立ち売りも行われる。 もとは駅構内での販売が主だったが、催事での売上が拡大し、いかめしの売り上げの9割以上は百貨店などでの催事となっている。京王百貨店(東京都新宿区)で毎年正月に開催される「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」では、20世紀に行われた全35回のうち、実に32回で売り上げ1位となった。1971年以降は連続で1位である。 2016年より真空パックでの販売を開始。賞味期限が本来の1日から3ヵ月に伸び、北海道内の主要駅や空港で幅広く販売されるようになった。 古くはイカも地元調達が可能だったが、1970年代に不漁により「煮て冷めてからも身がやわらかい」ということからニュージーランド産のイカの使用に切り替えた。2011年以降、世界的にイカの不漁が続き、イカの仕入れ値が高騰しており、1980年代の350円だったいかめしの価格は2021年現在、780円と倍以上になっている。三印三浦水産株式会社の傘下に入ることで、同社の協力によりイカの安定的な仕入れも可能になった。
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