猫条虫とは? わかりやすく解説

猫条虫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/28 06:42 UTC 版)

猫条虫(ねこじょうちゅう、学名Hydatigera taeniaeformis)とは、円葉目テニア科に属する条虫の1種。成虫の体長は15〜60cm、体幅は3〜5mm、頭節に4個の吸盤と額嘴を有する。虫卵はエキノコックス属条虫の虫卵との鑑別が困難である。中間宿主齧歯類終宿主ネコキツネ。猫条虫の虫卵は糞便とともに外界へと排出され、中間宿主が虫卵を摂取することにより中間宿主の腸管で六鉤幼虫に発育する。六鉤幼虫は血行性に肝臓へ移動し、帯状嚢尾虫 (Cysticercus fasciolaris)に発育する。帯状嚢尾虫は終宿主に摂取されることによりその体内に移動する。原頭節が小腸粘膜に吸着し、成虫へと発育する。


  1. ^ 日本寄生虫学会用語委員会 (2008年5月22日). “暫定新寄生虫和名表”. 日本寄生虫学会. 2020年6月11日閲覧。
  2. ^ Nakao et al. (2013). “Molecular phylogeny of the genus Taenia (Cestoda: Taeniidae): Proposals for the resurrection of Hydatigera Lamarck, 1816 and the creation of a new genus Versteria”. Int. J. Parasitol 43 (6): 427-437. doi:10.1016/j.ijpara.2012.11.014. 


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