犯人断定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/13 02:14 UTC 版)
「ラトクリフ街道殺人事件」の記事における「犯人断定」の解説
同月の23日、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)という27歳の船員が尋問を受けた。彼は最初の事件現場である洋品店の店主とともに船に乗った経験を持つ上、2件目の現場である酒場を訪れたこともあった。2件目の事件の夜には、当時泊っていた宿から外出しており、帰宅時には姿を見られたくない素振りであり、外出前よりも多くの金を持っていた、といった事情から疑いを持たれたのである。 ウィリアムズは容疑を否認したが、事件後に彼の服に血痕があった、事件翌朝に彼が泥だらけの靴下を洗っていたとの証言も上がった。ウィリアムズはそれらを事件とは無関係と弁明しており、「ウィリアムズが犯人だという確証はまだ揃っていない」と語る治安刑事もいたものの、彼の立場は不利になる一方だった。 拘置からわずか4日後の12月27日、ウィリアムズは独房で首を吊って自殺した。周囲は彼が罪を認めたと解釈し、これにより本事件はウィリアムスの単独犯として終息した。12月31日、彼の遺体は凶器の工具類とともに荷馬車に乗せられて街中を引き回され、1万人もの群衆たちの前に晒し者にされた末、穴の中へ放り込まれ、心臓に杭を打ちこまれて葬られた。
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