片倉兼太郎とは? わかりやすく解説

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かたくら‐かねたろう〔‐かねタラウ〕【片倉兼太郎】

読み方:かたくらかねたろう

[1850〜1917事業家長野生まれ製糸業始め明治28年(1895)片倉組設立し片倉財閥基礎築いた


片倉兼太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/01 06:42 UTC 版)

かたくら かねたろう

片倉 兼太郎
『片倉製糸紡績株式会社
創立二十年紀念写真帖』
に掲載された肖像写真[1]
生誕 1850年1月12日
嘉永2年11月29日)
信濃国諏訪郡三沢村(のちの川岸村、現在の長野県岡谷市川岸)
死没 (1917-02-13) 1917年2月13日(67歳没)
職業 実業家資本家
活動期間 1873年 - 1917年
著名な実績 片倉組(現在の片倉工業)設立
肩書き 片倉組組長
後任者 二代目片倉兼太郎
片倉市助
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初代 片倉 兼太郎(しょだい かたくら かねたろう、旧字体片倉 兼󠄁太郞嘉永2年11月29日 / グレゴリオ暦 : 1850年1月12日 - 1917年2月13日)は、日本の実業家資本家である[2][3][4][5]

片倉組(現在の片倉工業)を設立、片倉財閥の基礎を築く[2][3][4][5]。兼太郎の名は3代目まで引き継がれたが、本稿では初代のみを扱う。

人物・来歴

片倉組川岸製糸所

1850年1月12日嘉永2年11月29日)、信濃国諏訪郡三沢村(のちの川岸村、現在の長野県岡谷市川岸)に生まれる[2][3][4][5]。片倉家は豪農であり、兼太郎は、1873年(明治6年)には10人繰りの座繰製糸を開始していたが、満26歳を迎える1876年(明治9年)、父市助(いちすけ)から家督を受け継ぐ[2][3]

1878年(明治11年)、天竜川沿いに32人繰り器械製糸所である垣外製糸所を開設、さらに同年、輸出業の深沢社を設立する[2][3][5]。翌1879年(明治12年)、開明社を尾澤金左衞門、林倉太郎らと設立する[3]松本製糸所川岸製糸所も設立している[5]

実弟や従弟とともに一致団結し、利潤を共有財産として、製糸業を拡大[2]、1895年(明治28年)、片倉組を設立、創立組長に就任する[2][4][5]。1903年(明治36年)以降、北海道および朝鮮半島に進出、農場や山林を経営した[2]

1917年(大正6年)2月13日、死去した[2][3][4][5]。満67歳歿。

初代の創立した片倉組は、片倉製糸紡績(1920年)を経て片倉工業となり、20世紀半ばには、日本最大とも世界最大ともいわれる製糸企業となった[2][3]

親族

⚫︎ 甥嫁・ 俊子 (貴族院多額納税者議員 武井覚太郎娘)[6]

⚫︎ 弟 ・今井五介 (片倉財閥一族、貴族院多額納税者議員)

歴代

  1. 初代
  2. 二代目 - 片倉 佐一(かたくら さいち、1862年 - 1934年)、初代の末弟(四男)、のちの養嗣子、片倉製糸紡績(現在の片倉工業)の創設、片倉館の開設、日東紡績社長、名は宗広(むねひろ)とも
  3. 三代目 - 片倉 脩一(かたくら しゅういち、1884年 - 1947年)、佐一の嗣子(長男)、八十二銀行頭取、全国製糸業組合連合会会長、美篶商会初代社長、貴族院議員

脚注

  1. ^ 片倉製糸紡績考査課編輯『片倉製糸紡績株式会社創立二十年紀念写真帖』片倉製糸紡績考査課、1941年3月12日
  2. ^ a b c d e f g h i j 片倉兼太郎、朝日日本歴史人物事典、コトバンク、2012年3月15日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 片倉兼太郎世界大百科事典 第2版、コトバンク、2012年3月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e 片倉兼太郎デジタル大辞泉、コトバンク、2012年3月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 片倉兼太郎 (初代)、デジタル版 日本人名大辞典+Plus、コトバンク、2012年3月15日閲覧。
  6. ^ 人事興信録 8版 タ194

参考文献

  • 『初代片倉兼太郎君事歴』、足立栗園、如水会、1921年
  • 『片倉製糸紡績株式会社20年誌』、片倉製糸紡績、1941年

関連項目

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