無線工学での高周波
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 05:54 UTC 版)
無線工学の文脈では、高周波とは無線周波数のことで、無線通信の搬送波に使用される周波数の電気信号または電波を指す。「何キロヘルツ以上が高周波である」という定量的な定義があるわけではなく、高周波または無線周波数と呼ぶかどうかは用途によるのである。例えば、オーディオ信号・電子回路では音声周波数帯域と同程度の数10kHz程度であっても低周波に分類されるが、無線通信で使用される場合は10kHz以上が高周波である。英語では radio frequency と言い、RF と略す。意訳的だが、日本語の「高周波」に訳すのが定着しているが、直訳的に「無線周波数」とすることもある。 高周波に対し、無線電話であれば高周波(搬送波)に乗せる(変調をかけられる)信号の周波数のことを低周波または音声周波数と呼び、これはどちらも英語の audio frequency (AF と略す)の直訳ないし意訳である。 他に、スーパーヘテロダイン受信機など、中間周波数(intermediate frequency 、IF と略す)という周波数がある。もっぱら、扱いやすい低めの高周波を使うことから、中間にある周波数ということでそのように呼ばれる。これも、定量的な定義は無い。 「電波の周波数による分類」も参照
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