無意味な輪作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 03:47 UTC 版)
前述のように輪作は作物の種類を変えることで農地の環境を変えて害虫の増加などを抑制するのが目的のため、例えば虫害防止のためなら変える作物が同一種の昆虫にとって価値の異なった異質なものでないと、輪作の意義がない。悪い例として岩手県北上山地でかつて行われた「ヒエ→コムギ→ダイズ(2年間で1周)」があり、この輪作ではダイズを食料とするヒメコガネ成虫が大豆の葉を食べて栄養を蓄え、畑に多数の卵を産み、次にふ化した幼虫の生育期には格好の餌であるヒエが栽培されるので、大量の幼虫がヒエの根を食害するため、これが原因で北上山地ではヒエが何年かに一度激しい虫害を受け、収穫がほとんどない年もあった。
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