為替変動による増減
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 23:38 UTC 版)
「各国の名目GDPリスト」の記事における「為替変動による増減」の解説
US$建てにしたGDPでは、円では無くUS$で給料を受け取っている人は日本には稀有なので他国のGDPと正確に比較することは出来ない。ただし、ユーロのような共通通貨を使っているEU加盟国同士では為替による変動が無いため実体を反映した比較ができる。例えば、日本で前年より経済成長したため、円建てのGDPが増加していても、前年より円安の時は同じ額をUSドル建てにしたGDPでは逆に伸びるどころか減少しているようにみえることが多い。 一方、円建てのGDPが減少または低迷している不景気でさえ、前年より円高だとUS$建てのGDPだと前年より増加することが多い。日本のGDPを約500兆円だと仮定して1US$= 80円の円高に日本のGDPをUS$建てで換算すると約6兆US$になり、1US$=120円の円安でなら約4兆US$となり、円建てでのGDPが同じ額にも関わらず減少しているような統計結果になってしまう。実際に2015年に国民1人当たり名目GDPはドルに換算した「ドル建て」では「減少」していることが、日本人が実際に受け取っている円建てベースでは1994年以降最高で前年比3.4%ほど増加して経済成長している。
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