漱石の「韓満所感」
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1909年11月5日から2日にわたって、満州日日新聞に「韓満所感」という記事が掲載された。満州日日新聞は親友の中村是公が総裁を務める南満州鉄道が経営する新聞である。「韓満所感」は漱石が1909年9月2日から10月14日まで朝鮮・満州旅行を行った時の感想を書き記したものである。満州の日本人官吏、満鉄職員が日本での住宅よりも広い邸宅に住んでいることなどに触れ、「内地に跼蹐してゐる間は、日本人程憐れな国民は世界中にたんとあるまいという考えに始終圧迫されてならなかったが、満州から朝鮮へわたって、わが同胞が文明事業の各方面に活躍して大いに優越者となってゐる状態を目撃して、日本人も甚だ頼もしい人種だとの印象を深く頭の中に刻みつけられた。」などといった感想を記している。
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