漆掻き暦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/19 09:52 UTC 版)
「夜久野町における丹波漆と漆搔き」の記事における「漆掻き暦」の解説
初夏・盛夏・秋・晩秋の各時期に採取される漆液は質も異なり、それぞれ特別な呼称がある。 6月上旬ハツウルシ 中旬下旬7月上旬サカリウルシ 中旬下旬8月上旬中旬下旬9月上旬中旬オソウルシ(トメウルシ) 下旬10月上旬中旬下旬11月上旬セシメウルシ 中旬下旬12月上旬採取に当たっては、1本の木から毎日連続して採ると樹勢が弱まり、また樹液の質も落ちるため、常に適度な間隔をあけて休ませながら採る。その際、あまり長く休ませると樹液に水分が多くなって質が落ちるので、5日目に元の木に戻る「5日ヘン」が一番良いとされる。例えば、細い木なら1人で400本、毎日100ずつ採取して5日目に元に戻るようにし、太い木なら200本で1日50本とする。これを「一人掻き」と呼ぶ。樹液の質が良く仕事もやりやすいのは15~16年生の径5寸、廻り1尺5寸くらいの木で、これを中心に300本で一人掻きをすることが理想的な「山たて」とされた。
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