山たて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/19 09:52 UTC 版)
「夜久野町における丹波漆と漆搔き」の記事における「山たて」の解説
漆掻きの仕事を終えてから次の仕事の手筈を整えることを、「山たて」という。「山たて」には、よい木のある場所を同業仲間で紹介し合い、次の仕事場の選定をするとともに、そこで仕事をするための資金を調達するための段取りも含んでいる。 漆の木の成育度や良否を見て、仕事場を設定するには長年の経験と勘が必要とされる。なお、秋に入ると周囲の木々の緑の中で紅葉した漆が目に付くようになるが、どこに何の木があるか分かりやすいので、この時期を利用して「山たて」をするのが便利とされた。また、きれいに紅葉した木は質の良い漆液がでるが、早くから黄色く色づいた木からは漆が出ないといわれている。
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