滝谷口登山道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/04 09:09 UTC 版)
滝谷集落の外れより深い杉木立の中の林道を行く。車の場合、登山口を過ぎた先に数か所の駐車場がある。登山口からは、淡々と樹林の中を登っていく。小一時間でウグイス平と呼ばれる鞍部に出ると、ようやく前方の視界が開ける。木立越しに、端正な円錐形の山頂を望むことができる。 ここからは一転急登となる。鎖やロープもかかるが、足場が不十分なので、特に下りは注意が必要である。やがて痩せた岩稜に達すると、左右の展望が一気に広がる。右下にはウジノ沢が荒々しい岩肌を見せ、足下は深く切れ落ちてスリル満点である。 岩稜を過ぎると東側の巻き道となり、程なく清水釜に至る。盛夏でも枯れることなく清冽な冷たい水が湧き、汗をかいた体に心地よい。 更に巻き道を進むと再び稜線に戻り、小ピークに達する。ここは修蔵峰(次項参照)と呼ばれており、慰霊碑が建っている。正面には山頂がピラミッドのように聳えている。ここからは北側の巻き道をしばらく進み、直下の急登を詰めて山頂に達する。山頂からは360°の展望が広がり、ここまでの疲れを忘れる。円錐形に見えた山頂は意外に細長い。東方には「焼峰の頭」と呼ばれるピークがあり、一段と飯豊連峰の展望に優れるので、ぜひ足を運びたい。
※この「滝谷口登山道」の解説は、「焼峰山」の解説の一部です。
「滝谷口登山道」を含む「焼峰山」の記事については、「焼峰山」の概要を参照ください。
- 滝谷口登山道のページへのリンク