源頼朝と曽我兄弟
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 04:54 UTC 版)
「曾我兄弟の仇討ち」の記事における「源頼朝と曽我兄弟」の解説
源頼朝の兄弟に対する扱いの差異は多くで指摘される。『吾妻鏡』の場合、頼朝が兄弟に敵意を示す記述は少なく、捕縛された五郎に対する宥免の提案や兄弟の死後菩提を弔うよう命じるなど、寛大な処置が全面に出されている。一方『曽我物語』の場合、頼朝が兄弟に対し敵意を持つ描写が続き、仇討ち前の段階で既に厳しい処置を命じている。しかし仇討ち後に五郎を尋問する中で頼朝に大きな心境の変化が生じ、一転して五郎を称賛している。梶原景時の忠告もあり厳しい処置に変更は無かったものの、最後には五郎の言葉を聞いて頼朝は感涙している。 また真名本は頼朝登場時は流人として描かれるが、仮名本は登場時より権力者として描かれている。
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