淵上毛錢とは? わかりやすく解説

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淵上毛錢

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:46 UTC 版)

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淵上毛錢

淵上 毛錢 (ふちがみ もうせん、1915年1月13日 - 1950年3月9日)は日本の詩人

概要

熊本県葦北郡水俣町(現・水俣市)に生まれる。本名・喬(たかし)。東京青山学院中学部へ進学する。東京では、詩人山之口貘の知遇を得、のちのちまで交流は続いた[1]脊椎カリエスを病んで青山学院を中退・帰郷。以後、寝たきりの生活を余儀なくされる。病床で詩作を始め、「九州文学」などに作品を発表。また戦後の1946年、水俣青年文化会議を組織するなど、郷里の文化活動の発展に貢献した。1950年、35歳で死去。

代表作に「柱時計」「寝姿」など。ユーモラス、また一面スケールの大きい詩風と評される。

水俣市わらび野に墓と詩碑があり、墓石には「生きた 臥た 書いた」と記されている。同市内にはもう一か所詩碑が存在する。1998年には市民により「淵上毛錢を顕彰する会」が組織された。

毛錢の詩には、幾人かの作曲家によって曲が付けられている。滝本泰三による男声合唱組曲『小さい町』(混声版もある)、清水脩による男声合唱組曲『毛錢三つの詩』、瑞慶覧尚子『淵上毛銭の詩による女声合唱組曲「約束」』などが代表的なものである。なお瑞慶覧尚子の作品は、2008年熊本県立第一高等学校合唱団が全日本合唱コンクールで歌っている。

また、小説家火野葦平は淵上毛銭の人生をモデルとした小説「ある詩人の生涯」を書いている。[2]

書籍

  • 『淵上毛錢詩集』(前山光則編、石風社、1999年
    • 他、『日本詩人全集』第9巻(創元社1953年)など複数の全集に作品が収められている。

出典

  1. ^ 淵上毛銭(くまもと文学・歴史館)
  2. ^ 「ある詩人の生涯」『火野葦平集 日本文學全集52』新潮社、1960年、381-434頁

関連資料

  • 日本談義社『熊本文学ノート』荒木精之、1957年、121-133頁
  • 熊本日日新聞編纂『熊本県大百科事典』熊本日日新聞社、1982年、713-714頁

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