海軍における戦闘詳報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/27 17:03 UTC 版)
一般に海軍の戦闘状況を伝える主な一次資料としては、戦闘詳報の他、戦時日誌、行動調書がある。戦闘詳報は戦闘状況を克明に記録したものである。内藤初穂は政治、経済面からの巨視的な分析手法に対して、現場の生の声を反映した、外側からでは把握できない内部事情を物語る資料として位置づけている。 戦闘詳報の作成は個艦の他戦隊、艦隊と各レベルで行われている。作成された戦闘詳報は最終的には海軍大臣、軍令部総長にも通達され、海軍中央はこれを戦訓や作戦、兵器の評価の主要材料とした他、末期に行われた特別攻撃隊に参加した搭乗員の記録も海軍省人事局功績調査部という部署が戦闘詳報を通じて纏めていた。ただし日本海軍においては、戦闘詳報などの前線の戦闘記録を専門に分析する部署が設置されることは無かった。
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