流出増加の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 12:35 UTC 版)
暴露ウイルスによる被害が多発した背景には、情報セキュリティの知識が乏しいコンピュータ利用者が、ファイル共有ソフトを利用している現状が挙げられる。ファイル共有ソフトのネットワークには、魅力的なファイルを装ったウイルスが存在している。アイコンがフォルダや書庫ファイルのものに偽装されている実行ファイルなどを誤って実行してしまったり、ウイルス対策ソフトやファイアウォールによる警告を無視したり、感染に気づかず使い続けたりした場合は、被害に遭いやすい。ウイルスのファイル名の拡張子は.exe、.com、.scrなどが多いが、Windowsでは、デフォルトで「拡張子が表示されない」設定になっていることや、拡張子を表示するよう設定しても、ファイル名が極端に長いと拡張子の表示が省略されてしまうため、「setup.zip (空白) .exe」のように、本来の拡張子を隠す偽装も生まれやすい)。 第2に、暴露ウイルスを作成した者が検挙されていないことが背景として挙げられる。ウイルスを作成した者のほとんどは故意犯もしくは愉快犯であり、ウイルスを作成し、またはそれらをネットワーク上に放出する行為は、電子計算機損壊等業務妨害罪または不正指令電磁的記録に関する罪などに問われる。
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