派遣に関する問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:10 UTC 版)
「青年海外協力隊」の記事における「派遣に関する問題点」の解説
「青年海外協力隊堕落論」も参照 2009年に、JOCAがアフリカ8か国の協力隊事業を対象に行った調査研究では、以下のような問題点が指摘されている。 現地のニーズにあった人材確保の難しさ 派遣要請と活動実態とのギャップ ボランティアの語学力の不足 なかでも、派遣国からの要請と活動の乖離は、繰り返し問題点として指摘されている。想定していたものと違う活動を依頼されることは少なくなく、酷いケースでは「仕事がない」「カウンターパートがいない」「そもそも配属先がない」といった深刻な事態も報告されている。 これらの原因としては、要請から派遣までに1年以上ものタイムラグがあることに加え、JICA現地事務所側が、安易にボランティアの自主性を強調していることも指摘されている。また政治的な理由から、実際には必要のない要請が挙げられるケースも指摘されている。 また、技術をもったボランティアが「単なるマンパワー」とみられたり、逆にボランティアがモノを援助をしてもらうためのパイプ役として扱われるなど、協力隊の活動内容が、現地に理解されていないケースも散見される。
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