活動と没落
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 19:18 UTC 版)
ロバート・ダドリーとアンブローズ・ダドリーを長とするバーバリー会社であったが、ほとんど規約を設けず、1597年に12年間の特許が失効するまで組織化されることもなかった。そもそもバーバリー会社という名も正式名称ではなく、慣例的な呼称である。当時のほとんどの貿易会社がしていたような、管理者を現地に派遣するようなことさえしなかった。バーバリー会社の特許状というのも、実際は2人の貴族と40人ほどのロンドン商人にモロッコでの12年間の排他的貿易を認めた特許状の集成に過ぎなかった。 バーバリー会社は、始めはイングランドの織物とモロッコの砂糖を交易することを目標としていた。しかししばらくすると、ロンドン商人から織物が異常に安く買いたたかれ、砂糖は高値で売り付けられるという苦情が出てくるようになった。 多くのバーバリー会社の構成員は、地理的に担当範囲が近く競合するレバント会社へ鞍替えしていった。これはバーバリー会社の商業的敗北であった。
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