洞角
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/08 03:19 UTC 版)

洞角(どうかく、ほらづの、Horn)またはホーンは、ウシ科とプロングホーン科の角である。生きた骨の核を、タンパク質とケラチン(角鞘)が覆っている。角鞘のみに着眼すると空洞であることから、このように呼ばれる。角鞘は皮膚の表皮が強く角質化したものである[1]。発生学的には、洞角は皮下結合組織(頭皮の下)から発生し、後に前頭骨に融合する[2]。
骨部は、シカ科の角(枝角)のように生え替わることはないが、プロングホーンでは角質部(角鞘)が生え替わる。ウシ科では角質部も生え替わることはない。
洞角は通常、湾曲状あるいは渦巻状の形をしているが、しばしばリッジがあったり扁平であったりする。多くの種では、オス、メスともに洞角を持つが、メスのものは小さい[1]。洞角は生後すぐ成長し、一生を通じて成長を続ける。(角質部が生え替わるプロングホーンを除く。)洞角は殆どの種で1対であるが、2対以上生じる種もあり(例:ヨツヅノレイヨウ)、また、家畜化されたヒツジでは2対以上を持つものがいる。
脚注
洞角(ウシ科、プロングホーン科)
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「角」の記事における「洞角(ウシ科、プロングホーン科)」の解説
ウシ科の角は、洞角といわれる。英語ではHorn(ホーン)。頭蓋骨に角の形-角突起、あるいは角芯-があり、その骨の上に爪のように角の皮(角鞘)がかぶった状態で存在し、一生伸び続ける。オスにもメスにも生える。鹿のように枝分かれすることはない。レイヨウの仲間の角は、実際の争いで角を使う種が多い。特に、砂漠や高山などに住む種が争いに角を使う。 プロングホーンの角は、頭蓋骨に角の形-角突起、あるいは角芯-があり、その骨の上に爪のように角の皮(角鞘)がかぶった状態で存在することはウシ科の角と同じ構造であるが、角質部が枝分かれしており、角質部が1年に1回生え変わる。(シカ科の枝角のように骨質部が生え替わることはない。)オスにもメスにも角はあるが、通常メスの角は非常に小さい。プロングホーンの一種のみでプロングホーン科を形成している。日本国内では横浜市立金沢動物園でのみ、飼育されている。
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