ヨツヅノレイヨウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/07 10:51 UTC 版)
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![]() ヨツヅノレイヨウ Tetracerus quadricornis
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) ![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Tetracerus quadricornis (de Blainville, 1816) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヨツヅノレイヨウ ヨツヅノカモシカ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Chousingha Four-horned antelope |
ヨツヅノレイヨウ(四角羚羊、Tetracerus quadricornis)は、ウシ科ヨツヅノレイヨウ属に分類される偶蹄類。本種のみでヨツヅノレイヨウ属を構成する。ヨツヅノカモシカとも。
分布
形態
体長80-110cm[1][2]。尾長10-15cm[1][2]。体高55-65cm[1][2]。体重15-25kg[1][2]。全身は短く硬い体毛で被われる[1][2]。尾の先端には房状に体毛が伸長しない[1]。背面の毛衣は淡赤褐色、腹面の毛衣は白い[1]。
耳介は大型[1][2]。眼下部に臭腺(眼下腺)がある[1][2]。吻端にある体毛が無く露出した板状の皮膚(鼻鏡)は大型で、上唇に達する[1][2]。四肢は細長い[1][2]。蹄は小型で、先端が丸みを帯びる[2]。後肢の第2-5蹄(側蹄)の間に臭腺(側蹄腺)がある。[1]
オスにのみ眼の上部と頭頂部に計4本の角(前方の2本ずつが長さ2-4cm、後方の2本ずつが長さ5-12cm)がある[1][2]。後方にある角基部の断面は三角形だが、先端の断面は円形[1]。乳頭の数は4[1][2]。
分類
ウシ亜科の中でも原始的な種だと考えられている[1][2]。ウシ亜科内ではニルガイ属と近縁とされ[2]、2属でニルガイ亜科を構成する説[1]もある。
生態
丘陵の水辺にある開けた森林や草原などに生息する[2]。夜行性[2]。1-6頭からなる小規模な群れを形成し生活する[2]。危険を感じると茂みに逃げこむ[2]。
食性は植物食で、草などを食べる[1]。毎日水を飲むため[1]、水場から遠く離れることはない[2]。
繁殖形態は胎生。6-9月に交尾を行う[2]。妊娠期間は7-8か月[2]。1回に1-3頭の幼獣を産む[1]。
人間との関係
娯楽としての狩猟などにより生息数は減少している[2]。1993年における生息数は1,000-10,000頭と推定されている[2]。
画像
関連項目
参考文献
外部リンク
- CITES homepage
- The IUCN Red List of Threatened Species
- Mallon, D.P. 2008. Tetracerus quadricornis. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.1.
固有名詞の分類
ウシ科 |
ニアラ ゼメリングガゼル ヨツヅノレイヨウ ケープアカハーテビースト ステップバイソン |
ワシントン条約付属書III類 |
タイラ モモイロバト ヨツヅノレイヨウ ワニガメ アオコブホウカンチョウ |
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