洗脳が解けた過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 04:35 UTC 版)
逮捕前、麻原から「まだ逮捕状は出ていないので逃げ隠れするな」と言われたのに言われた時点ですでに逮捕状が出ていたこと、「銃刀法で逮捕される」と予言されていたのに実際には建造物侵入罪で逮捕されたことで、「弟子の逮捕という重大事項を見誤るなんて予言能力は無いのではなかろうか」と怪しく思ったのが最初の疑念である。逮捕後、接見に来た青山吉伸弁護士から「麻原尊師が不利になる事を言うな」と言われると「麻原は自分の身を守ることしか考えていないのか」と、麻原の人格を疑い始めた。次に、麻原の予言によると核戦争が起きた際に放射能被害を受けるはずだった村井秀夫が核戦争勃発前に刺殺されたこと、麻原は以前から癌を患っているとされ、日々酸素吸入までしていたのに、いざ麻原が逮捕されると実は健康そのものであると発覚したことなど、予想外の事実が次々と明らかになり、幻滅していった。 最後に、麻原は逮捕後に自殺を図ろうとしたが、出されたカレーライスを食べたくて「自己ポア」を断念した、という俗物的一面を知り、これをだめ押しとして、信仰心を失った。 早川は、オウムの誤りは、麻原が自分を救世主と信じるグル幻想を抱き、信徒がそれを共有したことにあり、グルのグル幻想と弟子のグル幻想がなければオウムの犯罪は発生しなかったのではないか、と自著で述べた上で、自分の傲慢さと宗教的無知ゆえに犯罪に加担したことを謝罪した。
※この「洗脳が解けた過程」の解説は、「早川紀代秀」の解説の一部です。
「洗脳が解けた過程」を含む「早川紀代秀」の記事については、「早川紀代秀」の概要を参照ください。
- 洗脳が解けた過程のページへのリンク