注射剤の調製
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:44 UTC 版)
パクリタキセルと同様に水に難溶なため、無水エタノールに溶かして使用される。タキソテール注はタキソール注(パクリタキセル)と異なり、添付溶解液として13%エタノール溶液が添付されており、これに用時溶解して使用する。ただし、エタノールに過敏な患者に用いる場合は、生理食塩水または5%ブドウ糖液を用いることもできる。 一方、ワンタキソテールは溶解済みの1バイアル製剤であるが、溶液に39.5%のエタノールが含まれており、エタノールに過敏な患者に用いることが難しかった。2008年にタキソテールの再審査が終了すると、後発品が一斉に発売され、その中には「エタノールフリー」を謳う製品が複数存在した。2015年5月になって、ワンタキソテールの組成を変更してアルコールを含まない製剤とする旨の変更承認申請が提出されたが、2016年11月現在では変更承認されていない。 なお、ワンタキソテール点滴静注のドセタキセル濃度は、添付文書に従ってタキソテール点滴静注用を溶解した場合の2倍となっている。
※この「注射剤の調製」の解説は、「ドセタキセル」の解説の一部です。
「注射剤の調製」を含む「ドセタキセル」の記事については、「ドセタキセル」の概要を参照ください。
- 注射剤の調製のページへのリンク