沿ドニエストル・ルーブルとは? わかりやすく解説

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沿ドニエストル・ルーブル

(沿ドニエストル共和国の通貨 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 02:19 UTC 版)

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沿ドニエストル・ルーブルモルダヴィア語: Рублэ транснистрянэ)は、モルドバ東部の未承認国家・沿ドニエストル共和国の通貨。補助通貨はカペイカ(1ルーブル=100カペイカ)で、略称はPRBISO 4217の通貨コードは存在しない。

概要

PRB100ルーブル紙幣(ソ連紙幣に証紙を貼付)
ソ連国立中央銀行100ルーブル紙幣

1990年にモルドバからの分離・独立を宣言した沿ドニエストル共和国政府は1994年に中央銀行の沿ドニエストル共和国銀行を設立し、モルドバの通貨・レウとは異なる独自通貨としてPRBの発行を開始した。

当初はソビエト連邦の通貨であるソビエト連邦ルーブルの紙幣と同じデザインのものに証紙(アレクサンドル・スヴォーロフの肖像と額面の表示が印刷)を張り付けたものが発行されていた。

結局、1994年の内にハイパーインフレが発生し新しい通貨を発行。新通貨は1PRB=旧1000PRBのレートであったが、インフレの進行はその後も続き2000年には1PRB=100万新PRBのデノミネーションを再度、実施した。

2008年現在のレートは1ユーロ=10PRB前後である。

硬貨

現在、1・5・10・25・50カペイカの金属製の硬貨が発行されている。

2014年には、法定通貨として史上初かつ世界唯一のプラスチック貨として、1・3・5・10ルーブル硬貨が発行されたが、これらは現在では製造されていない。

紙幣

2000年発行の紙幣
額面 サイズ 図柄 日付
印刷 流通開始
1ルーブル 129 × 56 mm オレンジ アレクサンドル・スヴォーロフ Chiţcani monument 2000年 2000年
5ルーブル Kvintのブランデー工場
10ルーブル 茶色 修道院
25ルーブル Tighinaの城郭
50ルーブル 129 × 60 mm タラス・シェフチェンコ 大統領公邸
100ルーブル ディミトリエ・カンテミール ティラスポリ生誕教会
200ルーブル 135 × 64 mm 焦茶 ピョートル・ルミャンツェフ Military theme 2004年 2004年
500ルーブル 140 × 68 mm 薄緑 エカチェリーナ2世 The decree of the creation of Tiraspol
by Catherine II, and the plan of a fortress

脚注

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