氷河の後退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/18 09:42 UTC 版)
更新世のメリダ氷期には、氷河は最大で600平方キロメートル、高さは最低でも3,000メートルだった。氷河期の終わりに、氷河に覆われた地域は次第に縮小し、小氷期に入る前には全て消失していた可能性もある。 1910年には、氷河に覆われた面積は約10平方キロメートルであり、ボリバル山、エス・ペホ、コンチャを覆う物とフンボルト山、ボンプランドを覆うものの2つに分割されていたと推定されている。そのほか、小さな氷河地帯がエルトロ山の北西側を覆っていたと推定される。1952年に撮影された航空写真では、ボリバル山、エスペホ、コンチャの氷河は0.9平方キロメートル、フンボルト山、ボンランドの氷河は2.0平方キロメートルに縮小していた。 2003年には、ボリバル山の7.48ヘクタールとフンボルト山の35.81ヘクタールを除いて、この地域の氷河はほぼ全て消失した。現在の速度では、2020年までにベネズエラの全ての氷河が消失し、ベネズエラはアンデス山脈の国で最初に氷河のない国になると予測されている。
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