水蒸気爆発事故とその影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 01:23 UTC 版)
「安房峠道路」の記事における「水蒸気爆発事故とその影響」の解説
焼岳火山群中の活火山であるアカンダナ山南側の高温帯を通過しており、長野県側の中の湯温泉取付道路工事中の1995年(平成7年)2月11日に、国道158号への取付道路付近で火山性ガスを含む水蒸気爆発が発生し、作業員4人が犠牲となった。4人の遺体は立ったままの状態で発見されたことから、事故は極めて短時間であったと推測されている。 この事故によって、現場では土砂崩れと同時に雪崩も発生し、梓川になだれ込んだ土砂は6,000立方メートルにも及んだ。これによって、中ノ湯側の出口は当初予定されていたよりも北側に変更され、トンネル延長が当初の予定より20メートル長くなったほか急カーブが発生している。また当時建設中であった、取付道路の陸橋の一部が現状破棄された。この未成橋脚と坑口は、松本側の国道158号からも見ることができる。 ガス噴出箇所付近は、ガス抜きの為のボーリングがなされ、ガスクロマトグラフ機器による観測所が設置されている。 中の湯温泉旅館も、この事故の影響を受けて、安房峠への途中にある現在地へ移転した。
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