水からくりとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 水からくりの意味・解説 

みず‐からくり〔みづ‐〕【水絡繰り/水機関】

読み方:みずからくり

水の落差応用して人形動かしたり、細い管から噴き出させたりする仕掛けまた、それを用いた見世物江戸時代大坂考案された。《 夏》「さびしさや—の水の音白水郎


水からくり

作者都筑道夫

収載図書悪夢録画
出版社光風出版
刊行年月1991.2


水からくり

読み方:ミズカラクリ(mizukarakuri)

使って遊ぶからくりじかけ玩具

季節

分類 人事


水芸

(水からくり から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/16 07:01 UTC 版)

水芸(みずげい)とは、水を用いた見世物、芸能和妻江戸時代に始まる。演芸場などの出し物にもなっていた。演者の体や小道具から水がほとばしる「水からくり」(噴水術ともいわれる)。大正昭和では松旭斎天勝、現在では、2001年に松旭齊天暁から若手マジシャン瞳ナナに伝承され、マジシャン藤山新太郎も演じている。

歴史

水芸の前身ともいえる水からくりが現れたのは寛文の頃で、大阪の水学という人物が元祖という[1]1733年頃に書かれた『唐土秘事海』に原形といえるようなものが記述されている。この時期の水からくりは盆景のあちこちから水が吹き上がるという趣向だったと見られ[1]、今日でも尾道市の「水尾町の水祭り[2]」に受け継がれている。

演者の手先から水が吹き出る演出は天保の頃に始まり、多くの曲独楽師や手妻師が取り入れるようになった[1]。水からくりが落差を利用した装置であるのに対し、初期の噴水は演者の体に仕込んだ水袋を押すことで水を出す仕組みだったが、演出が派手になるつれて水からくりとともに舞台装置の一部となっていった。

幕末から明治時代にかけて、水芸の元祖と言われる養老瀧五郎などの手妻師によって「つかみ→独楽回し→水芸→玉取の水→掛け合い→綾取り→大水」という、ストーリーのある水芸の形式が完成し今日に至っている[1]

脚注

  1. ^ a b c d 藤山 2005, pp. 236-268.
  2. ^ 尾道水尾町の水祭り - 【水祭り】尾道水尾町の水祭り公式サイト、2017年1月13日閲覧。

参考文献

  • 平岩白風 『舞台奇術ハイライト』 力書房、1961年、150頁。
  • 平岩白風 『図説・日本の手品』 青蛙房、1970年、192頁。
  • 藤山新太郎 『手妻のはなし:失われた日本の奇術』 新潮社〈新潮選書〉、2009年ISBN 9784106036477 

関連項目

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「水からくり」の関連用語

水からくりのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



水からくりのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの水芸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS