気象から見た夜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 10:03 UTC 版)
気象面から見れば、夜は何より太陽が見えない時間である。太陽は地表の熱源であるので、夜間は気温や地温が下がる。気温の低下は太陽が姿を現すまで続き、もっとも気温が低くなるのは夜明け寸前であり、この時に一日の最低気温となる。 気温が下がると空気の飽和水蒸気量は低くなるので、夜間は相対的に湿度が高くなる。露点以下となれば水蒸気は凝結して水となる。暖かい季節であればこれは露の形を取り、冬には霜となる。あるいは霧の形を取る場合もある。 また、地表では放射冷却のために空気より冷えやすい。そのため、地表近くの空気の方がより高いところの空気より温度の低下が激しい。そのため地表近くが先に露点に達する。その結果、山頂から見降ろした場合、谷間に一面に雲ができているのが見える場合がある。これを雲海という。なお、自動車などのまわりに早く霜が付いたりするのは、地面よりさらに放射冷却が激しいからである。 なお、晴天により星が見える状態を星空(ほしぞら)という。また、月が出ている状態を月夜(つきよ)といい、月は出ているが霞んでいる状態を朧月夜(おぼろづきよ)という。
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