気候性地形療法での治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 09:13 UTC 版)
「気候性地形療法」の記事における「気候性地形療法での治療」の解説
患者は、最初に専門医の診察後、自転車エルゴメーターで各人の体力を測定します。そこで得られた体力の指標に合わせて、体力に合わせた専門コースの選定など1週間分の運動等の処方がなされ、その処方箋に基づいて、専門のガイドとなる「気候療法士」が、気候性地形療法の専門コースをガイドします。処方箋には、運動だけではなく、緊張を緩和する自律訓練やヨガ、水中運動等も処方され、「緊張と緩和」のバランスも調整しながら、治療をしています。 患者への運動強度は、心拍数を測定することでコントロールし、運動初期や運動に慣れていない場合の目標心拍数は、上りの傾斜地で「160−年齢=心拍数」としています。要所要所で心拍数を測定し、目標に合うような運動強度(スピードコントロール)に調整します。ただし、血圧降下剤の中には、βブロッカーなど心拍の上昇を抑制するものがあるため、血圧降下剤服用者は一律目標心拍数から10〜20%を減じています。この運動強度は、およそ55%程度となり、運動リスクにも配慮して運動処方をしている状況です。その後、運動に慣れ十分な体力が認められる場合は、「180−年齢=心拍数」の目標心拍数に運動強度を上げることになります。 気候療法士は、専門医と1週間ごとに状況を報告しながら、新しい処方箋に基づき、運動を指導し、3週間後に、患者は専門医と面談し診察を受け、治療は終了します。高血圧の治療の場合、血圧の平均値内に収束する傾向になっています。
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